(7) 平衡蒸留回数と理論段数の関係
理論段数(N)は化学工学で用いられている用語で、多数の棚段からできている塔型の蒸留機(精留塔)において、棚段上に滞留している液体と蒸気が平衡状態にあり、その段の蒸気と上段の滞留液組成が等しいと仮定した場合、ある原料から目的とする純度の物質を得るために、理論的に必要な整数(小数点以下は切り上げ)で表される段数のことです。
蒸留塔は、一段毎に蒸発と凝縮を繰り返します。各段において、気液が平衡状態にあれば、各段において平衡蒸留を行うことと同じです。
従って、平衡蒸留回数と理論段数の数値は一致します。
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