(5) 溢流管
① 溢流管の構成
溢流管(12)は図8-2のように、再蒸留部(2)から仕込部(1)に貫通しており、図8-5に掲げるように棚段固定用溢流管(12a)と延長用溢流管(12b)に分割されます。

記号
12a:棚段固定用溢流管、12b:延長用溢流管、33a:棚段固定用フランジ、33b:延長用フランジ、45:ボルト用穴、46:延長用フック
② 棚段固定用溢流管(12a)
図8-4のように棚段固定用フランジ(33a)を有する棚段固定用溢流管(12a)を部品装着孔に挿入し、同フランジ装着用穴(45a)を棚段(4)に固定したボルトを挿入して棚段へ固定します。
③ 仕込部での溢流管の延長
棚段固定用溢流管(12a)下端に、溢流管延長用の切り込み及び孔を設け、延長用溢流管(12b)の上端には、図8-5のように延長用フック(46)を設けます。
継ぎ足す場合は、切り込みに延長用溢流管の上端のフック(46)を差し込み、同管を回して固定します。
④ 仕込部内の溢流管の長さ
蒸留終了後においても、溢流管(12)の下端が仕込液(9)中に保たれる長さとする必要があります。
⑤ 再蒸留部での溢流管の延長
再蒸留部内において、棚段固定用溢流管(12a)を上方に延長する場合は、両端にフランジを有する蒸気導管(11b)を用い、フランジを利用して固定します。