(5) 再蒸留部の構造
①再蒸留部貯留液量(max) 4000 L
仕込液を一旦蒸留して凝縮液を全量再蒸留部に溜め、水を加えてアルコール濃度を仕込液と同濃度に薄めて再蒸留することが可能です。
②棚段
再蒸留部の底面である棚段(4)の平面図を図 5-7に示します。再蒸留部の棚段には直径34cmの部品装着孔が6個あります。部品装着孔の総面積は再蒸留部(2)断面積の17.3%に相当します。
③蒸気導管
仕込液から発生した蒸気を再蒸留部に導入します。内径は33cmで、長さは20cmと50cmの管があります。連結すると70cmになり、通常の蒸留における留出液量に相当する仕込液量の45%に対応しています。
④マンホール(29) 1個 (図5-2)
部品装着孔(5)への部品の着脱、掃除などの作業を行うため、人の出入りが可能です。
(注)蒸留機が小さい場合は外部から部品の着脱等の作業を行うため、マンホールは2個設
けます。
⑤注水口(26) 1個 (図5-2)
再蒸留部貯留液の蒸留を行う場合、同貯留液のアルコール濃度調節用の水を加えるために使用します。
⑥安全弁(43) 1個 (図5-2)
蒸留器内の圧力が高くなった場合、蒸留器内の蒸気を放出します。
⑦再蒸留部貯留液排出バルブ(41-b) 1個 (図5-3)
再蒸留部貯留液を外部に排出するバルブを設けると、再蒸留部にスチームを吹き込んで温度調節する場合の凝縮水が排出できます。

(図5-2 再掲)
(図5-3 再掲)
” 「(6) 棚段付き単式蒸留機により製造可能な焼酎のタイプ」に進む ”