4 二日酔いしやすい料理

(2) 「飯のおかず」と「酒の肴」
 主食、副食という言葉があり、また、朝飯、昼飯、晩飯とも言うように日本の食事の柱は飯でしたが、最近では副食、つまりおかずの方がウエイトは大きいようです。国語辞典(文献4-1)には「おかずは飯の菜(さい)」と記載されています。
一方、肴については、「さか」は酒、「な」はおかず(同書)と記載されています。
 ご飯の味は淡泊であり多くの料理に合う、つまり交互に食べた時両方とも美味しく感じられます。しかし、酒類は多くの種類があり、それぞれ個性があって、合う料理も限定されます。食事の際、ご飯と一緒に食べる「おかず」と、酒を飲む際、一緒に食べる肴は重なる部分もありますが、区別した方が良いと思います。
 和食による宴会などでは、会席料理でもコース料理でも、魚や肉などの料理の後ご飯というパターンが多いようです。 酒席としての長い経験から、料理を楽しむためにこのような段取りになっているのでしょうが、アルコールと糖質の消化からも合理的と考えられます。
 寿司類、丼物など米を使った料理や麺類などには、酒に合う味の料理もあります。このような料理は、飲みながらまたは飲んだ後、沢山食べることがあります。しかし、米や麦などを使った料理は、主食と副食が一緒になったものであり、酒の肴とは別のものです。
 前項で述べたように多量の酒を飲んだ場合は、エタノールと糖質の消化は競合しますから、これから飲む酒の量、あるいはそれまでに飲んだ酒の量から判断して、二日酔いになりそうな時は、糖質は控え目にしておいた方が無難です。

 

(3) 引用文献
(4-1)西尾実、岩淵悦太郎、水谷静夫編:岩波国語辞典、岩波書店(1987)

 

          「5 二日酔いしやすい酒」に進む       

 

この頁の最終改定日       2021年5月7日

Pages: 1 2