第9章 香気成分の抽出蒸留及び不揮発性有用物質の抽出・濃縮

9-2 香気成分を十分侵出してから蒸留する方法

 再蒸留型蒸留機を用い、抽出原料と再蒸留部貯留液(10)を任意の時間加熱して、抽出目的物質の十分な侵出を行った後、再蒸留する方法です。
①図7-2(再掲)または図7-6に掲げる再蒸留型蒸留装置において、分縮機(16)の下にあるバルブ(19)を閉めて、還流用のバルブ(18)を全開とします。
②仕込部(1)に、アルコールを含有する液体を仕込み、再蒸留部(2)に抽出目的物質を含有する原料及び必要に応じ少量の水を入れます。
③仕込部の仕込液(9)を加熱装置(6)により加熱します。
④再蒸留部から流出する蒸気を分縮機により全部凝縮させて、凝縮液を再蒸留部に還流しながら蒸留を行います。
⑤仕込液の温度が前もって定めた温度まで上昇した時、仕込液の加熱を停止します。
⑥以後再蒸留部貯留液(10)を加熱装置(7)により加熱し、再蒸留部から流出する蒸気を分縮機により全部凝縮させて、凝縮液を再蒸留部に還流しながら任意の時間加熱します。
⑦バルブ(19)を開き、バルブ(18)を閉じて再蒸留部への還流を停止して蒸留すると、より草根木皮等の香りの高い留出液(22)を得ることができます。

(図7-2再掲)

図7-2 気中噴出式再蒸留型蒸留機(その1)(試案)
  記号
1:仕込部、 2:再蒸留部、 3:保温材 、4:棚段、 6:間接加熱装置、 7:直接加熱装置、 9:仕込液、 10:再蒸留部貯留液、 11:蒸気導管、 15:密閉用蓋 、16:分縮機、 17:冷却機、 18:バルブA 、19:バルブ、B 22:留出液、43:安全弁

 

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