第8章 循環型蒸留機(試案)

 

8-7 留出液の性状

 循環型蒸留機により醪を蒸留する場合、棚段付き蒸留機と違って、再蒸留部に一定量の凝縮液が溜まり、凝縮液に蒸気が注入されて、再び蒸発しますから、留出液は棚段付き蒸留機より高沸点成分濃度や酸度が低く、より軽快な香味になります。また、還流量が多いほど軽快な香味になります。
 しかし、再蒸留型蒸留機と違って、再蒸留部や濃縮塔で生じた一定量以上の凝縮液は仕込液に流入しますから、仕込液の加熱時間は短縮されないので、フルフラール類の濃度は減少せず、仕込液の加熱時間が同程度であれば、通常の単式蒸留機と同程度となります。
 還流量が多いほど高沸点成分濃度や酸度は低くなりますが、蒸留時間は長くなり、フルフラール類の濃度は高くなります。

 

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