第7章 再蒸留型蒸留機(試案)

7-5  本章のまとめ

 再蒸留型蒸留機は、再蒸留部で生じる分縮液を仕込部に流入しない構造であり、仕込部から上昇する蒸気を再蒸留部気中に噴出する形式と、再蒸留部貯留液中に注入するバブルキャップ式があります。
 本章では、多機能単式蒸留機の基本蒸留機である棚段付き蒸留機に、蒸気導管を固定し、蒸気導管の上端に逆流防止蓋またはバブルキャップを装着します。本章では蒸気導管の大きさ、本数、長さ、棚段への固定方法、逆流防止蓋及びバブルキャップの装着方法等について試案を述べました。
 本形式は再蒸留部で生じる分縮液が仕込部に流入しないので、仕込液加熱時間を短縮することができ、留出液の酸度やフルフラール類の濃度を低下することができます。本形式では、仕込液から発生する蒸気の一部又は全部を凝縮させて再蒸留するので、通常の単式蒸留機より香味は淡麗となり、気中噴出式とバブルキャップ式を比較すると、バブルキャップ式の方がより淡麗となります。本装置における留出液組成は5個の蒸留操作要素(装置)により調節することができます。

 

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