第1部 第7章の内容
7-1 再蒸留型蒸留機の種類
7-2 気中噴出式再蒸留型蒸留機(試案)
7-2-1 気中噴出式再蒸留型蒸留機の構造
7-2-2 部品装着孔への蒸気導管の装着方法
7-2-3 蒸気導管への逆流防止蓋の装着方法
7-2-4 気中噴出式再蒸留型蒸留機による蒸留方法
7-3 バブルキャップ式再蒸留型蒸留機(試案)
7-3-1 バブルキャップ式再蒸留型蒸留機の構造
7-3-2 バブルキャップの装着方法(試案)
7-3-3 バブルキャップ式再蒸留型蒸留機による蒸留方法
7-4 留出液の性状
7-5 本章のまとめ
7-6 引用文献
7-1 再蒸留型蒸留機の種類
本装置の基本蒸留機である有孔棚段付多機能単式蒸留機(第5章参照)の部品装着孔に、逆流防止蓋付きの蒸気導管を装着すると、再蒸留型蒸留機(文献7-1)とすることができます。再蒸留型蒸留機は、蒸留機上部で生じた凝縮液が仕込部に流入しないので、仕込液の加熱時間が短縮され、留出液のこげ臭を低くすることができます(第6章参照)。
再蒸留型蒸留機は図7-1に掲げたように、仕込部から上昇する蒸気を再蒸留部の気中に噴出する方法(気中噴出式)と再蒸留部に溜まった液中に注入する方法(バブルキャップ式)に分けられます(図6-4参照)。まず、気中噴出式について記載します。
