第6章 再蒸留型蒸留機に関する研究及び実証蒸留機

6-5 本章のまとめ

 ポットスチル型蒸留機は、蒸留機内で必ず蒸気の分縮によって凝縮液が生じます。分縮が起きることにより、留出液のアルコール濃度は高くなり、酸度や高沸点成分濃度は低下します。
 しかし、分縮液は仕込液に逆流します。仕込液に流入した凝縮液中のエタノールは再び蒸発させねばならないので、分縮液の逆流は蒸留時間を引き延ばします。
 こげ臭の原因物質であるフルフラール類は加熱により糖類が分解して生成します。したがって、仕込液に分縮液が流入するとフルフラール類の生成量、及び留出量が増加します。
 しかし、分縮液の蒸発缶への逆流を防止すると、仕込液の加熱時間を短縮することができます。
 本章では、仕込液の加熱により生じる蒸気の一部又は全量が再蒸留可能なガラス製の実験装置により、上述のことを確認したことと、張り込み量100Lの実証蒸留機による試験蒸留により確認したことを述べました。

 

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