第2部 糖質と二日酔いの関係

・・・・・糖質とアルコールの消化は競合する。・・・・・

第2部の内容(詳細は右欄の通り)
第1章 二日酔い予防方法諸説と問題点
(以下作成中、順次掲載予定)
第2章 二日酔いの起こる機構と軽減策
第3章 二日酔いしやすい料理と酒

はじめに

 晩酌は疲れを癒やし、翌日への活力を回復する毎日の楽しみですが、外で飲むとつい飲みすぎることがあります。これまでに二日酔いではずいぶん苦しい思いをしました。もう酒は飲むまいと何度思ったか分かりません。酒は多量飲むと二日酔いは避けられず、更に大量飲むと死に至ることは良く知られています。しかし、さわやかに飲む方法はないものかと調べてみました。
 悪酔いや二日酔いについては、専門家による酒類に関する解説書等に多くの説が述べられています。
二日酔い対策については次の二つが入り乱れています。
・二日酔いにならないための対策
・二日酔いになった場合の対策

 二日酔いになったら治療は医師にお願いするしかないので、予防法に絞って解説書等を検討してみても多くの説があります。多くの説は既に報告されている研究論文や解説に基づき、医学系または医学系以外の研究者により執筆されています。
 しかし、疑問に思う事柄もあります。文献0-1には、二日酔いを防ぐ方法の一つに、「飲んだ後で甘い物を補給しておくこと」、酒に強くなる方法の一つとして「飲み始めてから、途中で糖分を補給すること。蜂蜜なら最高だが、ケーキ類でも、和菓子類でも間に合う」と記載されています。同書の別の個所(文献0-2)には、酒に良い食物として「肝臓の働きを助け、インスタント・エネルギーとなる糖分。パン、大麦、そば」、酒に悪い食物として、「酸性の強い食品は、血液のバランスを乱し、悪酔いや二日酔いを助長する。白米、うどん」が記載されています。
 また、NHKで放送された視聴者参加番組(文献0-3)では、「チーズ、おにぎり、豆腐、唐揚げの中で、悪酔いしやすいおつまみは『おにぎり』」が正解とされました。

 デンプンは体内では速やかにブドウ糖に分解されますから、糖分は良くて、デンプンは悪いという前記二つの説は矛盾しているように考えられます。炭水化物を飲酒中に食べた方が良いか悪いかという問題は、炭水化物を使った料理は大変多く、糖類を含んでいる酒類も多くあることから、非常に重要な問題と考えられます。
 古来、多くの人が悪酔いや二日酔いを経験していることから、その原因や対策について多くの通説があります。酒飲みの多数意見とも言えます。しかし、通説と専門家による解説書等の記述は必ずしも一致していません。

 酔い覚めや二日酔いに関する通説や解説ついて、疑問に思った事柄を掲げます。
(1)清酒と焼酎を比べると焼酎の方が酔い醒めがよい。
(2)マイナスの酒(日本酒度がマイナス、甘口の清酒)はプラスの酒(日本酒度がプラス、辛口の清酒)より後に残る。
(3)多種類の酒を飲む(チャンポンする)と悪酔いする。
(4)二日酔いしやすい酒があるか?
(5)二日酔いしやすい料理があるか?
(6)二日酔いを軽くする方法があるか?

 これらの問題点は関連がありそうです。生化学的に検討した結果一つの結論を得ましたが、この方法は既に報告されている多くの二日酔い軽減法の中の一つと一致しました。したがって、全く新しい方法ではありません。この方法に基づき、約10年間二日酔い軽減策を実施してきました。その結果、この方法は有効であると確信するに至りました。

 以下私が実行している二日酔い軽減策について、順を追って述べて行きます。なお、本記事の内容は、生化学的な理論に基づき考察したものであり、動物実験等により確かめたことではないことをお断りしておきます。アルコールと糖類の消化は極めて複雑であり、私自身の誤解や認識不足もあると思いますので、お気付きの点があればご指摘ください。

 生化学的な記述は言葉のみでなく、化学反応式で書いた方が簡潔で正確なので、必要に応じ記載しました。

引用文献
(0-1)田多井吉之介、酒飲みの医学、p.162~165、創元社(1981)
(0-2)田多井吉之介、酒飲みの医学、p.250~252、創元社(1981)
(0-3)NHKためしてガッテン、クイズお酒の新常識 (1998年12月23日放送)

 

 

”      「第1章 二日酔い予防方法諸説と問題点」、 1-1 二日酔い考」に進む         



この頁の最終改定日 2021年2月19日