第11章 関係特許公報及び研究報文

本章の内容

はじめに
11-1 特許第4898358号、蒸留方法及び蒸留装置(2006年、再蒸留型蒸留機関係)
11-2 特許第6617989号、蒸留装置及び蒸留方法(2018年、棚段付き蒸留機関係)
11-3 佐無田隆、園田 直、西 祐馬、根上輝治、「理論段数による単式蒸留機の精留効果の評価」:日本醸造協会誌 103, 885-893(2008)
11-4 佐無田隆、園田 直、西 祐馬、「単式蒸留機による焼酎醪の蒸留における留出成分の制御」:日本醸造協会誌 104, 555-565(2009)
11-5 佐無田隆、園田 直、西 祐馬、「二缶式回分蒸留機による焼酎醪蒸留における留出成分の制御」:日本醸造協会誌 105, 245-257(2010)


 

はじめに

  多機能単式蒸留機に関連する特許公報及び研究報文のコピーを掲げます。それぞれの概要は以下の通りです。
(1) 特許第4898358号(出願日2006年9月7日、蒸留方法及び蒸留装置)
  再蒸留型単式蒸留機に関する特許です。蒸留機上部で生じる凝縮液を蒸留缶に流入させない構造で、缶液の加熱時間の短縮により、留出液のフルフラール類濃度の低減が可能です。

(2)特許第6617989号(出願日2019年9月12日、蒸留装置及び蒸留方法)
  ポットスチル型蒸留機の内部に孔のある棚段を備えた単式蒸留機に関する特許です。前記棚段の孔に任意の各種部品を装着することにより蒸留機能を変更することが可能です。

(3)理論段数による単式蒸留器の精留効果の評価 (醸協、2008)
  ポットスチル型単式蒸留機の蒸留機能に影響する要因について検討しました。その結果留出液組成は留出速度、濃縮塔の長さ、蒸留機内で生じる分縮液量に大きく影響されました。

(4)単式蒸留器による焼酎醪の蒸留における留出成分の制御 (醸協、2009)
  上記の結果を活用して留出液成分濃度を制御する方法を検討しました。留出速度を小さくしたり、分縮液量を増加すると、留出液のアルコール濃度は高くなり、酸度は低くなりましたが、蒸留時間が長くなり、こげ臭の原因物質であるフルフラール類の濃度が高くなることが分かりました。

(5)二缶式回分蒸留機による焼酎醪蒸留における留出成分の制御(醸協、2010)
  上記の結果から、蒸留機上部で生じる凝縮液を蒸留缶液に流入させず、別に設けた再留缶に流入させ、缶液とは別に加熱して蒸留すると、缶液の加熱時間を制御することができ、缶液の加熱時間が短いほど、留出液の高沸点成分濃度及びフルフラール類の濃度は低くなりました。

 

”                「特許第4898258号 」に進む      

 

 

Pages: 1 2 3 4 5 6