第10章 棚段付き多機能単式蒸留機のまとめ

 

本章の内容
10-1 棚段付き多機能単式蒸留機のまとめ
10-2  特許権実施許諾契約について

 10-1 棚段付き多機能単式蒸留機のまとめ

①棚段付き単式蒸留機は、ポットスチル型蒸留機の内部に棚段を設け、棚段の有する孔に部品を着脱して、ポットスチル型蒸留機のほか、再蒸留型及び循環型蒸留機としても使用するので、計3形式の蒸留ができます。

棚段付き蒸留機の機能の変更(図4-6再掲) 

 

②再蒸留型蒸留機は棚段より上部で生じる凝縮液を、仕込液に流入させず再蒸留部に溜めて、仕込液とは別に再蒸留する構造であり、仕込液の加熱時間を短縮し、留出液のフルフラール濃度を低下することができます。

③循環型蒸留機は棚段より上部で生じる凝縮液の一定量を再蒸留部に溜め、余剰の凝縮液は仕込部に循環して蒸留する構造であり、精留塔の一段に相当する機能があります。アルコール濃度の低い醪の蒸留、草根木皮等の香のある蒸留酒の製造などに適しています。

④本装置は留出液組成に関係する運転操作要素(装置)は次の5個があります。
 濃縮塔部の保温面積、缶液加熱量、還流時の分縮器冷却水温度、還流量、及び末ダレカット度数(採取停止留出液アルコール濃度)。

表5-1再掲 )

 

⑤棚段付き多機能単式蒸留装置により実施可能な蒸留方法をまとめて図10-1に掲げます。

図10-1 棚段付き多機能単式蒸留機で実施できる蒸留操作

 

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